レーシックについて調べていると、
「手術後の視力は1.5になりました。」
という記事はたくさん見つかります。
でも、絶対に納得のいくレーシックをするために
私が本当に知りたかったのは
・術前の検査ではどんな数値が出るのか
・角膜の厚さはどれくらいだったのか
・実際にはどれくらい削ったのか
そんな
「リアルな検査データ」です。
正直ドクターにまかせておけば
90~99点は取れると思いますが、
当時私は人生がかかっていましたし、
少なくとも100%納得したうえで望みたかったため、
実データが欲しかったです。
そのデータは病院のホームページにも詳しく載っていませんし、
個人ブログでもここまで公開している方は多くありません。
てなことで本記事では、
私自身の診断書や検査結果を公開しながら
当時の私は何を見て、何を考え、どう判断したのか。
その過程まで含めてお伝えしたいと思います。
この記事が、
皆さんの検査結果を読むとき・レーシックの方針ぎめの
参考になれば嬉しいです。
なぜデータを公開しようと思ったのか
このブログでは、
「この病院がおすすめです。」
という結論だけを伝えたいわけではありません。
私が大切にしたいのは、
「納得して決断するための材料」を共有すること。
そのため今回は、
私自身が実際に受けたレーシックの
・手術前の私のスペック
・手術前の目の状態(適応検査の結果)
・手術の計画
・術後の検査結果
・術後経過
を可能な範囲で公開しながら、
当時の私は何を考え、何を悩み、今ならどう見るのか。
そんな視点も交えて、一つひとつ解説していきます。
手術前の私のスペック
改めてですが、当時のワタクシのスペックを
以下にまとめます。
- 年齢:23歳
- 職業:大学生(浪人していたため)
- レーシックを受ける理由:パイロット受験のため
- 視力について:小3から視力が落ち始める。小6からメガネ、中学校からコンタクト。
手術前の目の状態(適応検査の結果)
ここからが本番です。
事前の検査結果と見方、それを見た時の私の解釈です。
屈折率
いわゆる「視力の悪さ」です。
一番馴染みのある数値かなと思います。
コンタクトを使用されている人は、
購入時に選択する「-3.5D」とかのことです。
【レフ検査結果】
上下で2分されていますが、
<R>:右目
<L>:左目
です。
目の”悪さ”ですが、
主に2つの「屈折度」の指標が重要になります。
左列と中央列に書いてある数値です。
<S>:球面度数(近視、遠視の強さ)
<C>:円柱度数(乱視の強さ)
結果としては
[右目]近視-5.75D、乱視1.25D
[左目]近視-6.25D、乱視-1.0D
ですね。

-6.0Dはある基準によれば「強度近視」と呼ばれる領域になってきます。
レーシックの適応基準としては-6.0D以下が条件になっていたりすることもあるので
私はレーシックをした人の中ではかなり悪条件だった側です。
(基準を満たさない人はICLなどを勧められると思います。)
角膜厚
【角膜形状検査結果】
R:右目
L:左目
右目:503μm
左目:507μm
でした。

これが私を苦しめた指標ですね。。
複数病院回ったうち最初の病院で
「角膜が厚くはないので、スタンダードレーシックにしましょう※」
と言われたのもこの数値のせいです。
530~550μmくらいあれば作戦はだいぶ変わっっていたと思います。
※別記事詳細
角膜細胞数
【角膜細胞検査】
CD:1平方ミリメートルあたりの角膜内皮細胞の数を示す細胞密度
右目:3242個/mm^2
左目:3148個/mm^2

この数値はなんの問題もなかったですね。
この数値が低いと、そもそもレーシック不可です。
もっと言うと、コンタクトも禁止されます。
詳しくはこちらの記事で。

瞳孔径
【瞳孔径検査結果】
明所:明るいところでの瞳孔の大きさ
暗所:暗いところでの瞳孔の大きさ
(今回の結果では上段が右目、下段が左目です)
暗所では、瞳孔が開くまでしばらく時間をおいてから
大きさを計測します。
レーシックの場合、ハロ・グレアなどの見え方の変化がおきてしまうのは
瞳孔が開いた時、つまり暗所になります。
つまり、暗所瞳孔径がどれくらいかというのが
ハロ・グレアなどの症状を考える時に
非常に重要になります。

瞳孔径は年齢と共に小さくなります。
私は当時23歳でしたが、良くも悪くも
一般的な数値でした。
瞳孔径と照射径の関係については以下の記事で詳細を書いています。

ここまでが基本的な私の手術前の状況です。
ギリギリ適応はあるものの、
やはりそもそもの屈折率が高い(近視が強い)ということと
角膜の厚さがどちらかというと薄めだったというのが
私の場合は大きなネックとなっていましたね。
手術の計画
【手術計画書】
矯正量:どれだけの屈折率を矯正するための照射を行うか
K値:曲率(角膜のカーブ)
フェムト:フェムトセカンドレーザのフラップの半径
【OZの照射径と照射方式の検討結果】
OZ(オプティカルゾーン):照射径
WF/ST:WF「ウェーブフロントレーシック」、ST「スタンダードレーシック」
100~120程度の数値:切除量(μm)
重要な指標がたくさん出てきました。
まずは
【手術計画書】
-6.25D分の照射が予定されています。
これは、私のもともとの屈折率と比べると若干大きい数値になっています。
(もとの数値は「屈折率」参照)
レーシックでは、一定の「近視の戻り」を考慮して照射されます。
したがって、私の生の数値よりも
-0.5D程度強めの数値で照射が予定されています。
右目に関しては生の数値と余り変わりませんが、
乱視との関係などここはシステマチックに最適な照射量が
弾き出されています。
フェムトセカンドレーザの半径に関しては
8mm程度取られていますが、
正直これはあまり重要視する指標ではありません。
レーシックをする際、フェムトセカンドレーザでフラップを作成し、
その下の角膜をエキシマレーザで照射するわけですが、
実際に視力の矯正に関わる治療をするのは
エキシマレーザーの照射になります。
なので、フラップが8mm程度というのは
無視で大丈夫です。
フェムトセカンドレーザ、エキシマレーザーなどについては
以下の記事であれやこれやを書いています。

そして重要なのはこちらですよ。
【OZの照射径と照射方式の検討結果】
私は見え方の質にこだわったWF方式を強く望みました。
STよりも照射量は大きくなっていますね。
それらの違いについては以下の記事に書いています。

そして、OZもできれば6.3~5くらい欲しいというイメージをしていましたが、
提示されたのは5.8~6.0mm。
ただドクターとしても実体験として
照射径と見え方の質は関係ないことも多かったということも言っていて、
相談の結果、私は5.8mmで受けました。
したがって、切除量は
右目:112μm
左目:111μm
です(予定)。
つまり、もともとの角膜の厚さから計算すると、
術後の角膜厚は
R:(503-112=)391μm
L:(507-111=)396μm

少しレーシックに詳しい方からすると、
5.8μmは絶対NGというご意見を持っている方もいらっしゃると思います。
確かにこれまでのレーシック史では
照射径と見え方の質は密接に関係があり、
照射径は大きければ大きいほどよいという意見が主流でした。
しかし、大きければ切除量が大きくなりますし、高次収差も高くなります。
一定程度の大きさがあれば見え方の質には影響しないというデータもあります。
そして私のドクターもその意見だったので、私はそれを信用しました。
この流れについては、こちらの記事で時系列で紹介しています。

手術後の結果
屈折率
【レフ検査結果】
RとLそれぞれに書かれている数値の左から順番に
球面度数(近視、遠視の強さ)、円柱度数(乱視の強さ)、乱視の軸
目の”悪さ”については、ほぼゼロ状態。
近視の戻りを考慮して若干強く当てたということもあり、
右目については若干「遠視」よりになっていますが、
ほぼゼロ。

この結果に対して、ドクターは
「ほぼパーフェクト」
だそうです。
角膜厚
【角膜形状解析結果】
右目、左目の2つの結果です。
Pachymetry:角膜の厚さ
Apex:角膜中央付近
Thinnest:最も薄い場所
照射の結果、
角膜の中央付近の厚さは
右目:427μm
左目:430μm
…ん?
手術前、予定(手術後)、術後のデータを比較すると
| 目\項目 | 手術前 | 予定(手術後) | 手術後 |
| 右目 | 503 | 391 | 427 |
| 左目 | 507 | 396 | 430 |
予定よりかなり厚みが残っています。
少ない切除量で済んでいます。
とんでもなく”余裕”があります。
ここについては一見良いことのように見えますが、
個人的には
“より良い選択肢を削ってしまいかねない”
ことだと思っています。
以下の記事で、実際の体験談ベースで詳細語っています。
チラ見してみてください。

術後経過
視力自体は良好です。
執筆時点でレーシックから5年以上経っていますが、
先日の健康診断でも
両目1.5(MAX)で見えています。
術後経過については、別記事でじっくり書こうと思います。

術後、一回先生に怒られたんですよね。。
こだわりすぎて笑
恥ずかしいですがどこかで書きます。
まとめ
改めて見てみると、
本当にたくさんの数字が並んでいます。
本気でレーシックに挑んだことで
普通の人が知らなくても良い情報もたくさん得ました。
結論、私の調査が手術結果に直接的に影響を与えた部分は多くはありませんが、
先生と話すための、
そして、
自分で納得して決断するための
材料となりました。
この記事が、
大切な決断は、本気で調べます。
全力で取り組みます。
皆さんの決断のお手伝いとなれたら
大変嬉しく思います。













コメント