【奮闘記】視力が悪いのにパイロットになりたい…視力と職業のハナシ。

パイロット

この記事をこんな人に読んでほしい…

  • 視力が悪いけど、パイロットなど視力が求められる職を目指したい
  • 何等かの理由で視力を全力で良くしたい。

もし、上記のような方がいらっしゃったら、痛いほど気持ちがわかりますし、なんとか応援したいという気持ちです…。

今回は雑談記事です!

現在進行形で視力低下と闘っている人、心から応援しています…!

視力が求められる職(こ、こんなにあるの…?)

私が小1から目指していた「パイロット」については、高い視力が求められるという印象を既にお持ちの方も多いのではないでしょうか。

(後述のように、近年は年々基準が緩和傾向にあります。)

私自身、パイロットになるために視力と闘ってきたのですが、同じように視力の条件が求められる職業が他にどんなものがあるかを興味本位で調べてみました。

参考:https://aiglasses.tokyo/blogs/menomemo/entry30?srsltid=AfmBOop-NCSjhAeywwva0xPkO1jJQO-bukz_2PL0AF920J58Rud54s

上記の記事で挙げられていた職は以下のようなもの。

①警察官 ②刑務官 ③法務省専門職員 ④皇宮護衛官 ⑤自衛官 ⑥消防士 ⑦小型船舶操縦士 ⑧海技士 ⑨海上保安官 ⑩宇宙飛行士 ⑪パイロット ⑫客室乗務員 ⑬電車運転手 ⑭騎手 ⑮競艇選手 ⑯オートレーサー ⑰アマチュアボクサー ⑱番外編:車の免許

…….多いな!!!!!

⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑱などの陸・海・空の操縦などに関わる職はやはりもれなく一定の視力が求められますよね。

また、①⑥など、緊急的に人命に関わる事象が起きてくるような職も納得できます。

⑭⑮⑯⑰については危険を伴ったり、強い要撃を伴う職ですかね。

その他についてもなんとなく必要はイメージできます(③…!?)。



個人的に気になるのは、⑤自衛官とかですかね。

サイトには書いていませんが、自衛隊の「パイロット」になるには、裸眼で0.1以上という条件があったりするんです。

そうです、ほとんどの職は「矯正視力」でいいんです。つまり、コンタクトやメガネを使って一定程度の視力が出ればいいとされています。

矯正視力の条件だと、ほとんどの方はクリアできるのではないでしょうか。(コンタクトやメガネを使用しても視力が出ないという方も中にはいらしゃいます。)

パイロットや、宇宙飛行士でさえ、です(度数の制限はありますが)。

そんな中、裸眼視力の条件がある職は、なかなか現代人にとってきついものがあります。


そして一番驚いたのは、競艇選手!!!

裸眼視力0.8以上でコンタクト不可!!(ひょっとしてメガネはいいのか…?)

視力に関しては様々な研究もあり、遺伝の影響もかなり受けるということも判明しています。

そんな中で裸眼の条件は、、、厳しすぎます。

目指されている方、本当に目は大切にしてください。。後天的な要因も大いにあると思います。

パイロットと「矯正視力」の歴史

さて、「視力が良くないとなれない」とされてきたパイロットですが、実際どんなもんでしょうか。

私がずっと毎年欠かさず買っていたイカロス出版の「The Pilot」という雑誌のなかの情報をまとめてみました。

募集要項の変化(遠見視力部分抜粋)

※年度は雑誌の出版の年であり、募集要項の記載内容は最大1年前後している可能性があります。

年度JALANA航空大学校
2008-5.5~+2.0D-4.5~+3.5D
レーシック不可
±1.75D
レーシック不可
2009-5.5~+2.0D-4.5~+3.5D
レーシック不可
-4.5~+2.0D
レーシック不可
2010-5.5~+2.0D-4.5~+3.5D
レーシック不可
-4.5~+2.0D
レーシック不可
2011募集なし-4.5~+3.5D
レーシック不可
-4.5~+2.0D
レーシック不可
2012募集なし-4.5~+3.5D
レーシック不可
-4.5~+2.0D
レーシック不可
2013募集なし-4.5~+3.5D
レーシック不可
-4.5~+2.0D
レーシック不可
2014募集なし-4.5~+3.5D-4.5~+2.0D
レーシック不可
2015-5.5~+2.0D-4.5~+3.5D-4.5~+2.0D
レーシック不可
2016-5.5~+2.0D±8.0D-4.5~+2.0D
2017
-6.0~+2.0D
±8.0D特に記載なし
2018-6.0~+2.0D±8.0D特に記載なし
2019-6.0~+2.0D±8.0D特に記載なし
2020-6.0~+2.0D±8.0D特に記載なし
2021-6.0~+2.0D募集なし特に記載なし
2022-6.0~+2.0D募集なし特に記載なし
2023-6.0~+2.0D特に記載なし特に記載なし
2024-6.0~+2.0D±8.0D特に記載なし

だいぶ緩和されていますね。

若干補足をすると、プロのエアラインパイロットになるためには「第一種航空身体検査」をクリアしている必要があり、それには遠見視力の条件は「各レンズの屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲の常用眼鏡*により0.7以上、かつ、両眼で 1.0 以上に矯正することができること。」となっていますね。

なので、例えばANAの条件を見て、-7.5Dの人が内定を貰えるかと思ってしまうところもありますが、まあ現実的には不可能でしょうね。20代とかで基準ギリギリの人が、5,60代まで視力をキープできるかと言われたら怪しいですしね。実際のところ裏ではいろんな基準・条件があるのだと思います。

ただ、受験前にわざわざ厳しいフィルタをかけなくなっているというのは事実としてあるので、やはり視力については緩和傾向が続いてきたというのは変わりないですね。

私も成長とともに視力が悪くなり、自分の視力と基準が抜き・抜かれのデッドヒートを繰り返していたのを思い出します…。

なぜ基準が緩和されたのか

ではなぜ前述のようなに緩和の動きが進んだのでしょうか。主に以下の2点と考えられます。

①「若者みんな視力が悪い」という時代背景

昔であれば視力である程度フィルターを作って志願者を絞っても、航空会社は優秀な人は採用できたと思います。しかし近年はあからさまに視力が良い若者は減りましたよね?

身の回りに裸眼の若者、いますか…?

航空会社も、優秀な人を取るためにフィルタを緩和せざるを得ない状況になったということです。

②パイロット2030年問題

①にも関わる部分ですが、パイロットの2030年問題というものがあります。パイロットが2030年頃に大量退職を迎え、人でが圧倒的に足りなくなるというものです。(どこの業界でも人手不足の◯◯年問題ってありますよね。)それにより、航空会社が、視力のフィルタを緩めてでも優秀な人をたくさん確保するようになったということです。

私は、東京の某病院で航空身体検査という検査を受けたことがあるのですが、そこのドクターが言っていた事によると、「視力の基準の緩和は、パイロットの『需要』によるもの。人手が足りていないのであれば基準を緩めて大量に採用するし、飽和しているのであればフィルタは厳しくなるだろう」だそう。

少なくとも、ここ数年〜十数年は人手不足が続くだろうし、フィルタは緩和された状態が続くのではなかろうかと思います。

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